あらゆる手段で高付加価値の美容室作りに挑戦しよう
美容業界は、他の業種に比べて「付加価値を高めやすい業種」と言われています。
特に、自分で自由に価格を決められる点は、大きな強みです。
技術・デザイン・空間・オーナーのこだわり・清潔感・美容師の人となり──。
これらすべてが、お客様にとっての“価値”になります。
しかし、物価が上昇している今、美容業が「物価の優等生」として価格を据え置いたままでは、スタッフの実質的な可処分所得が減少し、離職や人材流出のリスクが高まります。
だからこそ、今こそ全員で「高付加価値型の美容室づくり」に挑戦する時期です。
高付加価値化を考えるための10のポイント
-
付加価値とは:原材料や仕入れた商品を活用し、新たに価値を加えること。
-
給与の原資は付加価値:物価高の中でスタッフの生活を守るには、付加価値アップが欠かせません。
-
美容業は“物価の優等生”のリスク:価格転嫁が遅れがちな業種だからこそ注意が必要です。
-
付加価値を上げやすい業種:自由な価格設定が可能で、差別化しやすい環境にあります。
-
高付加価値の方向性は2つ:「機能的価値」を高める方法と、「情緒的価値」を高める方法。
-
情緒的価値を高めるには:プレミアムメニューの追加よりも、来店時の高揚感や特別感を感じられる空間づくりが大切。
-
値上げは新たな価値で補う:価格改定で離れるお客様がいても、新しい価値を求める層が必ず現れます。
-
“唯一無二”の存在になる:他では得られない体験こそが最大の付加価値です。
-
美容師自身の喜びも価値になる:日々の仕事で感じる楽しさや誇りは、お客様に自然と伝わります。
-
高付加価値化は業界全体の課題:持続的に働ける美容業界を実現するために、全員で取り組む必要があります。
今こそ「価値づくりの経営」へ
美容室が生み出す付加価値は、単なる価格の問題ではありません。
お客様に「また来たい」と思っていただける体験そのものが、サロンの強みになります。
小さな工夫でも構いません。
接客の丁寧さ、空間の心地よさ、スタッフの笑顔──。
それら一つひとつが積み重なって、唯一無二の“高付加価値サロン”へと育っていきます。
