【2025年版】美容室の確定申告で注意すべき5つのポイント
美容室の確定申告は、材料費や売上管理など、他の業種に比べてミスが起きやすい特徴があります。特に個人サロンや小規模店舗では、毎年同じところでつまずくケースが多く見られます。ここでは、美容室オーナーが必ず確認しておきたい5つのポイントをまとめました。
1. 材料費(仕入れ)の計上漏れ
カラー剤やパーマ液、トリートメントなどの材料費は経費の中で大きな割合を占めますが、領収書の紛失やネット注文の記録不足で漏れが出ることがよくあります。年末には必ず在庫を数えて棚卸を行い、材料費が正しく計上されているか確認することが大切です。
2. 現金売上とレジ記録のズレ
美容室は現金売上が一定数あるため、レジ締めと帳簿の数字が合わなくなるケースが多いです。手書き伝票、電子決済の入金日、スタッフ精算などが原因でズレが起きます。毎日の締め作業を習慣化し、キャッシュレスの入金履歴も月ごとに必ず確認しておきましょう。
3. 家事按分のミス
自宅兼サロンの場合の家賃・光熱費、スマホ代、車のガソリン代などは、業務と私用の割合を分けて計算する必要があります。按分の根拠があいまいなまま申告すると後で指摘されることがあります。面積や使用時間など、合理的な基準に沿って毎年同じ方法で計算することが重要です。
4. 業務委託スタッフの源泉徴収
面貸しやフリーランス美容師に報酬を支払う場合、源泉徴収が必要になるケースがあります。業務委託だからといって源泉不要とは限りません。支払内容によって処理が異なるため、報酬の性質を正しく判断し、必要があれば源泉徴収や支払調書の発行を行いましょう。
5. 経費の判断があいまい
美容室は経費項目が多く、業務との関連性が説明できるかどうかで判断が分かれます。スタッフとの飲食代、広告費、備品購入など、迷う支出は後で理由が説明できるようメモを残しておくと安心です。
まとめ
美容室の確定申告では、材料費、売上管理、家事按分、源泉徴収など、注意すべきポイントが多くあります。毎月の経理を整え、曖昧な部分は早めに確認しておくことで、申告時のミスを防ぐことができます。不安な点がある場合は、専門の税理士に相談することで、正確な申告につながります。
