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付加価値の定義と計算方法

付加価値とは、企業や個人が新たに加えた価値のことであり、その「価値の価格」を指します。ここでは、付加価値の考え方と計算方法について整理します。

例えば、1本1,000円のヘアカラー剤を使用して5,000円の売上を上げた場合、付加価値は4,000円となります(水道光熱費などの細かな費用は除く)。
同じ施術を1万円で提供できれば、付加価値は9,000円になりますが、5,000円のときと内容がまったく同じであれば、お客様からの注文は得にくいでしょう。

つまり、高い付加価値を実現するためには、それを裏付ける独自の価値や差別化された強みが必要です。
一方で、料金を1,000円に設定してしまうと、どれだけ手間をかけて施術をしても、付加価値は0円になります。価格と価値の関係を意識することが、事業経営において非常に重要です。

付加価値の計算方法

付加価値の算出には、「控除法」と「積み上げ法」の2つの方法があります。
中小企業庁、日本銀行、厚生労働省などでも採用している手法が異なり、「何を付加価値とみなすか」という考え方の違いが見られます。

1. 控除法

控除法は、企業の売上高から他の企業が生み出した価値を差し引いて(控除して)計算する方法です。
ここで差し引く「他の企業が生み出した価値」とは、以下のような費用を指します。

  • 原材料費

  • 外注加工費

  • 水道光熱費

  • 消耗品費

  • 当期の仕入高

棚卸資産がある場合は、これらのコストが含まれるため、期首・期末の増減分を調整して計算します。

2. 積み上げ法

積み上げ法は、企業が生み出した価値を構成する要素を積み上げて計算する方法です。
人件費や利息、減価償却費、営業利益など、企業内部で生まれた価値をすべて合計して算出します。

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